100名余の参加者の皆さんは、おなじみ新東海バス4台に分乗し伊豆各地から富士川サービスエリアにて集合しました。小雨のそぼ降るなか、一路大阪を目指します。
大阪では、日本最初の開闢と伝えられる四天王寺にお参りし、前泊。明日に備えます。
翌日はUSJで有名な埋め立て地域にある大会会場「大阪府立舞洲アリーナ」に向かいます。
さて、昨年同時期に予定された全国奉詠大会は関西地区を中心とした新型インフルエンザの流行に対応して中止されました。55回にわたる全国大会の歴史の中で中止は初めてで、今回の大阪大会は2年ぶりの大会となりました。
梅花流の全国大会は、会場規模によっても異なりますが、通常2日間で1万人から1万4千人の講員さんが全国から集まる、大変大きな大会です。
今年デビューの梅花流キャラクター『ばいかくん』と『ばいかさん』
ついに曹洞宗もゆるキャラブームに与することに・・・
会場にはステージが設けられて、各地区ごとに300人から500人ずつの講員さんがそのステージに登り、ご本尊を背に奉詠いたします。
最後から2番目、12番目の登壇となった常林寺の所属する静岡県第二宗務所(しゅうむしょ)は島根県第二宗務所のみなさんと一緒の登壇。
詠題は「追善供養御詠歌」という、梅花流の中でも難しいお唱えとされる曲です。
常林寺講でも一所懸命お唱えを繰り返し研鑽してきました。
『打ち鳴らす 鐘の響きはそのままに 三世の仏のみ声なるらん』
大会が終わりまして、大阪をあとに、京都は丹波に宿泊し、翌日は比叡山延暦寺にお参りいたしました。
延暦寺は天台宗の総本山ですが、曹洞宗を伝えた道元禅師の得度の地でもあります。
延暦寺は『東塔(とうとう)』『西塔(さいとう)』『横川(よかわ)』の3つの区域からなっていて、有名な『根本中堂』は東塔に存します。
そして、横川の地には『道元禅師得度記念碑』が奉安されています。
横川中堂からさらに1キロほど山中に入ると、慈恵大師の本坊であった寂静坊の跡地があります。その坊こそ道元禅師の得度された場所であると得度霊跡由来には記されています。
その跡地を大正以降曹洞宗の有志の方が霊跡として整備され記念碑を設置したのです。
一同でお参り、御詠歌の奉詠をいたしました。
横川にある霊跡入口
比叡山中、幽谷のなか、さらに奥に階段で下ります

道元禅師(承陽大師)得度霊跡記念碑
道元禅師様が僧侶としての第一歩を踏み出されたその地での奉詠は、わたくしたち僧侶も、講員のみなさんも、大変な感動を持ってのものですた。わたくしたちにとっては、最大のパワースポットと言えるかもしれません。
こんな場所では、道元禅師のこの和歌を思い出します。
『峰の色 渓(たに)の響きもみなながら
わが釈迦牟尼の 声と姿と』
霊跡の脇には山からの湧き水が水場となっていました
記念碑参拝後は、東塔に移り、まずは『大講堂』をお参りしました。
大講堂は、本尊大日如来の両脇に、日蓮聖人・道元禅師・栄西禅師・法然上人・親鸞聖人・一遍上人らの像が奉安されています。これらは、若かりし時、得度あるいは修行をし延暦寺から旅立ち各宗派を開いた方々で、それぞれ関係宗派から像が寄進されたそうです。
比叡山が伝教大師とともに日本仏教の母とたとえられるゆえんです。
全国大会の参加と、道元禅師得度霊跡参拝。大変意義深いものとなりました。





